乗鞍山頂・畳平の観光ガイド

飛騨高山の旅行観光ガイド


飛騨高山の近隣の観光

乗鞍山頂・畳平の観光ガイド

 乗鞍(のりくら)は、飛騨高山近郊の観光地として上高地、奥飛騨温泉郷と合わせて人気があります。高山市街からは、車とシャトルバスを乗り継いで1.5〜2時間程度で行くことができます。

 北アルプスの南側に位置する乗鞍は、春〜夏はハイキング、夏は登山、冬はスキーなどで楽しむことができます。エリアは大きく分けると2つあります。1つは、乗鞍岳の東斜面にある乗鞍高原エリア。2つめは、標高2700m〜3000mの乗鞍山頂(畳平)エリア。

 乗鞍高原エリアは、湖沼や清流が流れる小川、水しぶきをあげる滝、広大な草原、白樺林などが点在しておりウォーキングやサイクリングでの散策を楽しむことができます。

 乗鞍山頂(畳平)は、バスターミナル近くのお花畑、20〜50分で初心者でも手軽に登ることができる魔王岳、大黒岳、富士見岳登山、100分程度で行くことができる中級者向けの乗鞍岳剣ヶ峰登山など楽しむことができます。

乗鞍へのアクセス

 乗鞍へのアクセスで注意したいのは、マイカーでは入れないことです。乗鞍スカイライン(主要地方道乗鞍公園線)と乗鞍エコーライン(長野県道乗鞍岳線)は、乗鞍岳の自然環境を保護するため、また、乗鞍岳を訪れた皆様が交通渋滞のない快適な時間が過ごせますように、マイカーでの通行ができません。

 山頂方面に行かれる方は、高山市丹生川町ほおのき平駐車場または、あかんだな駐車場、松本市安曇鈴蘭地区から代替バスまたは、タクシーに乗換えます。

乗鞍山頂畳平

 乗鞍山頂畳平は、標高2702mで、乗鞍神社本宮や宿泊施設、郵便局、売店・食堂のある乗鞍バスターミナル前には鶴ケ池があります。

 畳平は、乗鞍岳剣ヶ峰(のりくらけんがみね)の登山(中級者向け)や、魔王岳、大黒岳、富士見岳など登山(初心者向け)の拠点地でもあります。また、畳平の下には、お花畑が広がっており整備された遊歩道を周回しながら高山植物を楽しむことができます。

乗鞍畳平お花畑

 お花畑は、整備された遊歩道で周回することができます。お花畑は7月初旬〜8月中旬にかけて高山植物が咲き誇ります。お花畑の遊歩道は、平坦なので老若男女誰でも手軽に楽しむことができます。ゆっくり散策しても周回するのに30分程度あれば十分です。お花畑には所々大きな岩(石)がありその上でお弁当を食べている人もいました。なお、遊歩道を降りて花の咲いている地面に降りることは禁止されていますので注意してください。
 ハクサンイチゲは6月下旬から7月上旬が見頃、チングルマ、イワギキョウ、トウヤクリンドウ等、8月中旬ぐらいまで色々の花々が楽しめます。お花畑で私が見た花は、お花畑花図鑑を見てください。

お花畑に咲いていたクロユリ

お花畑に咲いていたクロユリ。多くの観光客が『あっ!クロユリ』って叫んでいたのがおもしろかった。

お花畑を周回する木の遊歩道

お花畑を周回する木の遊歩道。遊歩道から降りることは禁止されています。

乗鞍畳平周辺の山(魔王岳、大黒岳、富士見岳

 乗鞍畳平バスターミナルは、標高2705m。畳平の周辺には、魔王岳、大黒岳、富士見岳などの標高2700m〜2800m級の山々が点在しています。

 畳平バスターミナルから3つの山の山頂までは、30〜40分程度で登ることができます。一番近いのは魔王岳だけすが、私がオススメするのは富士見岳です。3つの山の中で一番標高が高く(2817m)見晴らしも素晴らしいです。

 富士見岳へのコースは、2通りあります。1つは、畳平から鶴ケ池を半周して長野、岐阜の県境の標識のある車道の近くから、砂と小岩の山道を20分ほど登るコース、2つめは、お花畑の横を通過して乗鞍岳/剣ヶ峰を目指す道のりを歩き、途中、富士見岳分岐から登るコース。何れも最後は、砂と小岩の山道を20分ほど登ります。標高2817mの山頂からは、南に剣ケ峰、北に槍ケ岳、穂高連峰が望むことができます。なお、富士山は、快晴の時に見えるそうですが肉眼では厳しいかも・・・。

【乗鞍山頂畳平/旅行の感想】

2008年8月初旬、乗鞍山頂畳平へ行ってきました。

 奥飛騨温泉郷の宿を8時頃出発し、川のほとりにある新穂高の湯に立ち寄った後、乗鞍山頂(畳平)行バスの出るほおのき平に着いたのが9時半頃。直行バスで畳平へ向かい、車窓から眺める景色に感嘆しながら10時過ぎには畳平へ到着しました。

 バスを降りてはじめに驚いたのは、その寒さ!予想はしていたけど、8月だというのに恐らく気温は15度以下!?早々に長袖+ヤッケに着替えました。

 体力があるうちにと思い、目指すは富士見岳(2817m)。乗鞍山頂バスターミナルから40〜50分の距離です。少し歩いては立ち止まって、新緑の山々や高山植物を眺めたり撮影したりしながら山頂を目指します。途中、畳平のお花畑を通過する時、先に行こうか迷いますが初心貫徹です。

 坂道を30分程度歩くと、富士見岳分岐(山頂までもう少し)に到着。ここからは急な坂道。砂と小岩の山道で少し歩きにくいですが、スニーカーでも十分です。

 そして、歩くこと6〜7分、意外と簡単に富士見岳山頂(2817m)に登頂しました。富士見岳山頂からの眺めは素晴らしく、南に剣ケ峰が間近に迫り、北には槍ケ岳、穂高連峰が望めます。また、下を見下ろせば畳平のお花畑や不消ヶ池を見ることができます。山頂からの眺めがこれほど素晴らしいとは初めて知りました。体力のある方は、剣ヶ峰(3026m)への登頂を目指すのもいいと思います。私も次回(来年)挑戦します!!

乗鞍富士見岳の山頂

富士見岳の山頂からの眺めです。山頂からは不消ヶ池やお花畑など見晴らしが素晴らしい。

乗鞍富士見岳の山頂

富士見岳の山頂からの眺めです。槍ケ岳、穂高連峰の山々が見えます。

乗鞍岳剣ヶ峰(のりくらけんがみね)

 剣ヶ峰(けんがみね)は、乗鞍岳(3026m)の主峰で権現池火山体の外輪山。畳平バスターミナルから山頂へは、北アルプスのなかではもっとも手軽に登頂できる登山コースになっています。

 剣ヶ峰へのコースは、畳平からお花畑の方向へ一旦下り、お花畑の横を通ってまた急な坂道を登ります。そして、不消ヶ池、コロナ観測所、富士見岳などを眺めながら歩き続けると乗鞍大雪渓が姿を現します。私が8月初旬に訪れた時には、まだ夏スキーを楽しんでいる人がいました。さらに穏やかな道を歩き続けると肩ノ小屋に到着。ここから先は本格的な登山道になります。剣ヶ峰山頂までは急な坂道で岩やガレが多い。

 山頂からは、槍・穂高連峰を中心とした北アルプス、その反対側には木曾御嶽山、その他中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳、白山などを見ることができます。登山のシーズンは7月下旬の梅雨明けから、8月中旬頃。

乗鞍岳

 乗鞍岳(のりくらだけ)は、飛騨山脈(北アルプス)の南部にあって剣ヶ峰(標高3,025.6m)を主峰とする山々の総称。剣ヶ峰の他に、朝日岳、摩利支天岳、富士見岳、屏風岳など23の山がある。日本百名山の一つ。岐阜県と長野県にまたがっており、長野県側のふもとには乗鞍高原が広がっている。名称は、姿が馬の鞍に似ている事から名付けられた。807年に田村将軍が乗鞍三座の神に祈願を込めたといわれている。本州における太平洋側(木曽川)と日本海側(信濃川、神通川)の中央分水界が剣ヶ峰を通っており、この分水界の最高所となっている。

乗鞍高原

 乗鞍高原(のりくらこうげん)は、飛騨山脈(北アルプス)南部東側に位置する高原。 観光利用が盛んで、夏は避暑、夏から秋にかけては登山、冬はスキーを目的とする観光客が多く訪れます。また複数の温泉が湧出しているほか、他所(湯川源泉)からの引湯もなされています。標高1600m付近には「休暇村乗鞍高原」があります。自然が豊富で、多様な動植物が生息している。運がよければ特別天然記念物のカモシカが見られます。乗鞍高原エリアは大別すると下記の3エリアに分ける事ができます。

  • 一の瀬園地〜女小屋の森
  • 三本滝〜乗鞍自然園〜牛留池
  • 番所大滝〜千間淵遊歩道





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